自己紹介

 はじめまして、市立札幌開成中等教育学校の大西と申します。本校は、IBのMYPとDPの認定校で、開校して5年目の学校となります。私は、MYPコーディネーターとしてプログラムの運営に関わっていますが、IBに携わってから、新しい学力観に基づく教育の重要性を強く意識するようになりました。こちらに投稿させていただくのは初めてとなりますが、IBの考え方をベースに、新しい教育に必要な要素を紹介していきたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。今回は、IBを学校に導入するメリットについて紹介します。

 IBを学校に導入することで起こる変化は非常に大きいと思いますが、そもそもこの変化はIB校だから必要なものなのでしょうか?私は、札幌開成中等教育学校でIBに携わって5年になりますが、IBで求められていることは、日本の学校が新しい学力観に基づいて授業の在り方を変えていく際に必要なことと変わらないのではないかと考えるようになりました。

 IBには、社会的構成主義という考え方が根付いていますが、なぜこのような考え方が必要なのでしょうか?これまでの日本における学校教育は、構造主義に基づいていたのではないかと考えます。構造主義とは、文化・伝統・習慣・風俗・宗教等に根差した社会の枠組みが先にあり、その社会が成り立つために必要な個人の言動やそこではぐくむべき思想・教育が統制されるという考え方です。日本という島国の中の、地域に根差した社会の中では、この考え方は非常に合理的であると考えます。そこで、これまでの日本の学校教育では、日本の社会が日本という枠組みの中で成り立つために必要な知識・技能を身に付けることで事足りていたわけで、社会の枠組みが必要としていた以上のことはあまり要求されなかったわけです。簡単に言うと、教科書に書いてあることをきちんと身に付ければ、社会でやっていけるということを保証されていたということです。

 ところが、近年、社会は大きな変革を迫られることになります。インターネットの発展に裏打ちされた昨今の高度情報化社会においては、これまでの価値観だけでは社会を存続することが難しくなり、グローバルな視点で社会を見直す必要があり、これまでのように社会の枠組みが定まらない状況になってきました。これでは、構造主義の考え方でうまく社会を成り立たせることができません。よって、必然的に構成主義という考え方が必要となってきます。構成主義とは、この枠組みを社会の成員が必要な要素を組み上げていくことで作り出すという考え方です。この考え方を教育に落とし込んでいくと、身に付けるべき知識・技能は定まったものにはなりません。その知識・技能の活用の範囲において、適切に変化をしていく必要があります。このような学びの中では、批判的思考力・創造的思考力・転移力・協働力・コミュニケーション力など、多様なスキルが必要となるのは間違いなく、学校はこれまでの教育観を大きく変える必要があります。つまり、教員が決まりきった知識を教科書通りに教えるというやり方では、これからの社会に必要とされる力は身につかないということです。そこで、IBや新学習指導要領に定められた新たな教育を学校現場で体現するために、教員は大きくマインドセットを変える必要があります。

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